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「天寿園」元館長の画業紹介

実川暢宏小品展
(2010年12月8日〜11日 画廊Full Moon)


小川弘幸(文化現場代表)

 実川暢宏さんが東京で「自由が丘画廊」の看板を掲げ、美術品を扱う事業を開始したのは1969年。当時まだなじみの薄かった現代美術を中心に企画展を重ねながらも独自に道を拓いてきた。このほど、40年以上に及ぶ画商としての活動を振り返った『現代美術 夢 むだ話』が冬青社より刊行された。これを記念し、縁のある新潟でも実川さんを招いて展覧会とイベントを行い、出版を祝うことになった。
 実川さんといえば、新潟では「天寿園」(新潟市中央区清五郎)の元館長といった方が通りがいい。88年に開館した天寿園は、「椅子の美術館」を始め、古民家を移築したレストランや売店、それに酒蔵を改装した小劇場など、民間ならではのユニークな取り組みで、新潟の観光や文化シーンに新風を呼び起こしたテーマパーク、閉館後は新潟市が買い取り、市民が利用できる公園となって今年で15年がたつ。
 画家としての実川さんは、いたってマイペースな展開。長引いた「病気以来ますます人間に興味をもつようになって」(本人談)描いた作品は人物画=写真=が多い。今回は2人が向き合う〈対話シリーズ〉をはじめ、〈元気が出る夕日〉〈石仏〉など近作40点ほどを集めた展観。小品ながら、いずれも生きる元気が詰った明るい作品。
      
2010年12月7日 新潟日報に掲載




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