サイトマップ
 
小川弘幸の編集中記
【2010年12月5日(日)】
児島鐵兵ライブ。会場は木揚場教会(新潟市中央区)。おそば付き2000円。鐵兵さんが新潟市を離れ、蕎麦屋「和蔵」を始めてから約十年。ずいぶん久しぶりのライブ。元気な姿に触れたくて出向く。開場と同時に配られたお蕎麦はGOOD!美味い。鐵兵さんが長野の出身だったことに思いを馳せる。ぬる燗で蕎麦もいいなぁ。前半は鐵兵さんのソロで後半は愛娘の楓子さんをボーカルに迎えてのデュオ。この組み合わせでのライブ活動は今後増えていくことだろう。次回が楽しみ。ありがとう。

【2010年10月26日(火)】
東京・赤坂のホテルニューオータニを会場に行われた「第5回安吾賞受賞者発表会」に参加。今年の受賞者は日本文学研究のドナルド・キーンさん、それに新潟市特別賞として「こわれ者の祭典」代表の月乃光司さん。月乃さんはここでも期待に違わず(新潟市との事前の打合せを変更して)自作詩の朗読パフォーマンスを披露してくれた。この数年来、月乃さんは売れっ子と呼べるほど忙しそうな様子。その活躍は目覚しく、頼もしい。なお今後、新潟市での授賞式は12月1日に開催されるとのこと。先般、新潟市が行った事業仕分けの対象となり、その存続についても問われはじめた「安吾賞」。今年の授賞式も昨年、一昨年のように賑わってもらいたい。

【2010年10月16日(土)】
「坂口安吾生誕祭104」が新潟市美術館の講堂で開催される。今回のゲストは作家の中上紀さん。「安吾と中上〜新潟と熊野」と題しての講演。その後は坂口綱男さんとの対談も。いまは亡き安吾と中上健次のことを暖かく語り合ったひととき。中上健次は「安吾の会」の発足から関わってくれたのみならず、その後も継続的に行き来を重ね、影響を与え続けた作家として、その存在は比類がない。私が文化現場を立ち上げたのが1992年。その夏、四十台半ばにして中上さんは逝ってしまった。「安吾を読むことはカッコいいことなんだ」「いまのオレにはバカを相手にしている時間はない」、中上さんが新潟で口をついた言葉の数々が思い出される。いつの間にか中上さんの没年齢を越してしまっている自分に気づき呆れる。安吾ももう迫っている。

【2010年10月2日(土)】
秋晴れの一日。新潟市が主催する坂口安吾講座と所縁の地めぐりに参加。講座の講師は七北数人さん。テキストは岩波文庫の安吾評論を集めた一冊。これには筑摩の安吾全集に収録されていない二編も含まれる。所縁の地めぐりのガイドは坂口綱男さん。安吾記念館とも呼べる「風の館」(中央区西大畑)に集合し、展示鑑賞から始まる二日間を(県外からの参加者を含む)二十名とともに過ごす。さわやかで心地よい時間と空間を共有することができた。翌日の午後、大安寺を訪れた際、クマが出たとの騒動があり、消防などが集まっていて皆でちょっと驚いた。

【2010年9月11日(土)】
今年で第10回目を迎えた城下町村上「町屋の屏風まつり」へ。村上駅でレンタサイクルを借り、小雨がぱらつく中、颯爽と町人町一帯を駆け抜ける。初秋の黒塀通りは気持ちがよく、ペダルをこぐ足も軽い。60軒にもおよぶ参加店一軒一軒を丁寧に廻りたくも時間がそれを許さないので途中からは端折りながらの軒まわり。屏風鑑賞を目的とした町歩きなれど、木彫堆朱、地酒、鮭料理、村上牛、北限の茶などなど行く先々で心惹かれるお宝と出くわす仕合せ。また訪れたい、今度はもっとゆっくりと、と思わせる半日だった。駅に戻った途端、土砂降りに。ついているのかいないのか。

【2010年9月4日(土)】
ベルギー王立図書館所蔵「ブリューゲル版画の世界」。再スタートを図る新潟市美術館、(応援の意もあって)最初の企画展の開場式に駆けつける。先ずは篠田昭新潟市長の主催者あいさつ。その後、同じく主催の読売新聞の事業部長のあいさつがあり、続いて新潟市議会議長と企画展監修者による祝辞。そしてテープカット。監修の明治大学名誉教授の森洋子さんによる作品解説はいたって丁寧で熱い語り口。持ち時間など気にせず作品毎に立ち止まる様子は、まさにブリューゲル好きの真骨頂を発揮。この日は時間がなかったので、後日あらためて鑑賞することにして昼前に開場を後にした。同展は10月17日まで。

【2010年8月22日(日)】
シリーズ地域再発見講座第3回「阿賀野川ものがたり」より〜紙芝居と昔の写真を通してよみがえる〜「阿賀野川の忘れられた光と影」。安田公民館の憩い室を会場に開催。阿賀野川え〜とこだプロジェクトの一環。昨年の「草倉銅山物語」に続く新作紙芝居「阿賀野川物語」のお披露目。写真映像の部では高度経済成長期の鹿瀬町の様子を往時のヒット歌謡曲の調べとともに映し出した。正味一時間足らずのミニイベントであったが、昼下がりの憩い室に集った参加者30余名は不思議な一体感を覚えた。明日は処暑。

【2010年7月17日(土)】
名誉市民小林ハル生誕110年記念「木下晋が描いた小林ハル展」。作家のギャラリートークがある初日に三条東公民館に向う。少し遅れて会場に入るといっぱいの観客が聞き入っていた。木下さんのトークも絶好調。小林ハルさんとの出会いをメインに語りながらも、話の矛先はあちらこちらへ。とりわけ白洲正子の話が面白かった。笹神の出湯でハルさんと出会うちょっと前、洲之内徹を介して白洲正子とも出会っていたのだ。その後の正子とのエピソードはどれも人柄を感じさせるもので興味深かった。場内撮影断りの表示に従い、写真は通路の掲示コーナーより。

【2010年6月30日(水)】
私が独立する前、天寿園でお世話になった実川館長。このほど実川さんの50年におよぶ画商としての軌跡をたどった『現代美術 夢 むだ話』(冬青社)が刊行されることになり、東京で催された出版記念のパーティーに赴いた。会場は中野にある「ギャラリー冬青」。当日は会場内に入りきれないほどの混みようで、入口前の道路にまで参加者は溢れた。久しぶりにお会いした実川さんもお元気そうで何より。天寿園時代以来の方々とも再会を果たすなど、話題は縦横に尽きることなく時間が過ぎた。パーティー終了後、中野駅前の居酒屋に流れ、その後(相変わらずのワタシ)新宿西口の居酒屋へ…。写真中央、実川暢宏さん(白いシャツ)と写真家の安斎重男さん(赤いシャツ)。並ぶと結構雰囲気が似ていた。

【2010年6月20日(日)】
五泉市の善願地区で行われている民俗行事「虫おくり」に参加。かつて信濃川や阿賀野川などの流域で発生し、死に至る病として恐れられた「ツツガムシ」。北里柴三郎博士が野鼠による感染を突き止め治療法を確立するまで人々は崇りと怯え、神仏の加護に頼るしかなかったという。現在の虫おくりは「虫地蔵」を背負い、子どもたちは「毒虫退散祈願」と書かれた短冊を下げた竹を持ち、行列をなして集落を廻る。「むしむし送れ〜、佐渡まで送れ〜」と唱えながら行く。がしかし、声が聞こえる先には大人が手持ちするカセットテープレコーダーが…。録音テープの声に負けるな子どもたち! 諏訪神社に戻り火渡り終了後、私たち来訪者にも集落の世話人の方から菓子の入った小袋がふるまわれた。

【2010年6月12日(土)】
新潟絵屋10周年祝賀パーティー。夏を思わせるほど気温が上がった入梅前の一日。陽が沈んだ後も会場のジョイアミーア内は参加者の静かな熱気に包まれる。新潟絵屋の歩みをスライド写真で振り返りながらテーブル毎に折々の話題に花が咲く。絵屋パーティーとしては珍しく歌舞音曲のない構成だったが、さまざまなスピーチ とメッセージで織り成す賑やかな宴となった。同じ日、新潟絵屋では「生誕100年佐藤哲三展」が幕を開けた(〜6月20日まで)。

【2010年6月2日(水)】
朝刊で舞踏家、大野一雄さんの往生を知る。先般、カンバセーションの芳賀さんの葬儀の際、会場で出会ったいろんな人の中に緒方さんという年配の方がいた。聞けば大野一雄のドキュメンタリー映画を手がけたとのこと。なぜか新潟の清酒にも詳しく、舞踏や酒の話題ですっかり意気投合。通夜のあと最後まで残った数名で渋谷駅近くのLi-Poというショットバーへ流れる。そこでも話しは続き、今度新潟で大野さんの映画をぜひやりましょう。そして旨い酒を存分に飲みましょうと盛り上がったばかり。


NPO法人 文化現場 〒950-0025 新潟市東区藤見町1-15-2-24 TEL.025-270-0544