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小川弘幸の編集中記
【2010年5月18日(火)】
カンバセーションアンドカムパニー代表の芳賀詔八郎さんが亡くなられた(5月12日、享年65歳)。横浜・妙蓮寺で行われた通夜に参列。南アフリカ黒人音楽劇「アシナマリ!」新潟公演を始めとし、その後、数々の民族音楽やアーツを通じ交流させていただいた。文化現場を設立してから最初に行った(カンバセーション招聘)公演は、南アフリカの黒人詩人ムズワキ・ムヴーリ&イコールズだった。今思い返しても何もかもが印象深い。異文化交流、食、そしてプロデュースのことなど、芳賀さんと過ごした時間の中でずいぶん多くの大切なことを学び気づかせてもらった。深謝。旬の肴を出す店で新潟の旨酒を交わしながら、久しぶりにゆっくり語らいたかった。頼むよ芳賀さん。

【2010年5月5日(水)】
豊栄地区公民館展示室で開催中の「関根哲男展」(〜 9日まで)。床面と壁面に「原生2010」などの新作が並ぶ。関根さんのアートワークの質感は写真では伝わり難いことが多いので鑑賞は直に向き合うに限る。今年の2月、「越後妻有 雪アートプロジェクト201 0」に出向いた際、ユニークさで際立っていた「赤ふん鳥獣戯画2010」とも再会を果たす。この作品は雪原の中で初めて見た時の印象が強すぎるので写真はその時のもの。

【2010年1月31日(日)】
「どうする、どうなる水土(みずつち)サポーターズ会議」クロスパルにいがた。「水と土の芸術祭2009」の準備から作品制作の補助および会期中の運営まで、芸術祭を成功に導くため主体的に関わった市民による集まりが市民サポーターズ会議。市民サポーターの今後のあり方をめぐってサポーターらが自由に意見を述べ合う集いが開かれた。現時点では芸術祭の存続は未定。しかし「水と土の文化創造都市」を新たな都市イメージとして文化によるまちづくりを展開していこうとする新潟市にとって、芸術祭はキックオフイベントでもあった。存続の動向を見守るだけではなく、これからやれることを先ずは始めようとする市民有志の勢いは止まらない 。

【2010年1月9日(土)】
昨年暮れに閉幕した「水と土の芸術祭2009」。新年最初の市民サポーターズ会議が新潟市美術館で開かれる。実習室に40名ほどのサポーターが集まった。この日は、芸術祭の振り返りと今後について思い思いの気持ちが語られた。芸術祭と市民の関わり方の多様さをあらためて感じ入る。次回芸術祭の開催については今のところ不明だが、「かわらばん」の発行など市民サポーターとしていくつかの活動を続けていくことを確認。なお今月31日午後から新潟市中央区のクロスパル新潟で引き続き語り合うことに。どなたでも参加できます。

【2009年12月27日(日)】
「水と土の芸術祭」最終日。夕刻より朱鷺メッセの展望階でフィナーレイベントが開かれる。すぐさま300名を越える来場者で一杯となり、場内はちょっとした酸欠状態の賑わい。さまざまなドラマを育んだ芸術祭をスライドや当事者のトークなどで振り返る趣向。折々に神楽舞やパフォーマンスが入り、予定時刻を大幅にオーバーして、お開きとなる。老若男女、実に多彩な方々が集まり、芸術祭がいかに多くの市民や地域によって支えられ、成立していたかを物語っていた。12月も末なのに汗ばむ熱気に包まれたひと時をいとおしく過ごす。

【2009年11月23日(月)】
堀川久子連続独舞「氾濫から→」水土(すいど)をめぐる。「水と土の芸術祭」最終盤に臨む極めて意欲的な好企画。初日は旧亀田浄水場(江南区「みずっちたんく」)内の遠藤利克作品が舞台。延々と水が溢れ続ける中、身を晒し、這わせ、竦み、立ち上がる…踊り。この日この時、堀川の踊りとともに遠藤作品のもつ凄さや魅力も改めて実感。立ち会った人々は幸い。この後も12月26日のクイビーン・オフラハラ作品(西蒲区福井)での最終公演まで各所で踊りは続く。詳しくは「水と土の芸術祭」ホームページで。くれぐれもお見逃し無く。同芸術祭は12月27日まで。走れ走れ走れ!

【2009年11月15日(日)】
開志学園高校体育館(旧東北電力体育館)を会場に、東区劇団旗揚げ公演として行われた市民音楽劇「王瀬の長者」。神の使いとされた鮭の主、大助・小助と欲深い長者の物語。「水と土の芸術祭」の協賛企画として独自に立ち上がった実行委員会がこれまで準備を進めてきたもの。公募で集まった市民によって上演された。この日はまれに見る強風の一日で鮭の主が遡上する伝説の日にふさわしい空模様。暖房のない霜月半ばの体育館は、演者の熱気と会場を埋めた多くの観客の温もりで不思議と寒さを感じなかった。大形漁協の協力による鮭汁をいただき、帰りには鮭の焼き漬けを土産に求めた。阿賀野川で獲れた鮭は美味かった。

【2009年10月28日(水)】
水と土の芸術祭市民サポーター有志による「みずつち大人の遠足」ツアー。通常のバスツアーとは異なるコースで晩秋の芸術祭を楽しもうというマニアックな企画。参加者にはバスツアーのガイド経験者も多く、案内のマイクが手放されることのない充実したガイド環境が続いた。大勢で出かけると話題も感動も増幅されることをあらためて実感。最後は巻で「鯛車焼」を買い求め、アツアツの焼きたてを頬張りながらの帰路。夕焼けもきれいだった。芸術祭閉幕まであと2ヵ月。

【2009年10月3日(土)】
住まいと最寄りなので毎日目にしないことはない通船川(新潟市東区)。貯木場の光景も見飽きることがない。釣り人も時折見かけるがどんな魚が釣れるのかまでは知らないでいた。しかし気になる。そもそも通船川の成り立ちから現在、そして行く末まで気になるといえば気になる。そんな探求心を爽やかに満たしてくれる体験型イベント「通船川クルーズ」に参加した。「通船川・栗の木川ルネッサンス」の星島卓美さんと新大の学生ガイドさんとともに二時間余のクルーズを楽しんだ。発見につぐ発見!山ノ下閘門排水機場では排水シーンにズバリ感動した。津島屋閘門排水機場を通って阿賀野川へも。最初あまり広いので海に出たかのような錯覚を覚えた。

【2009年9月27日(日)】
新潟朝鮮初中級学校(新潟市東区)で開かれた「ミレフェスティバル」に参加。朝鮮学校を支援する新潟県民の会などが主催している恒例の交流会で今年12回目。朝鮮学校の在校生や家族、近隣住民や支援者らで賑わった。グラウンドの特設ステージでは歌舞音曲やパフォーマンスが次々と繰り広げられ熱い視線を集める一方、観客シートでは肉を焼きキムチを食べながら、マッコリやビールに酔いしれる人も。このなんとも気ままで伸びやかな雰囲気がいい。秋晴れに恵まれ季節外れの日焼けももれなく土産についた。「ミレ」とは朝鮮語で「未来」のこと。

【2009年9月13日(日)】
「大地の芸術祭」閉会式。終日雨模様ながら今回の会場は、まつだい「農舞台」なので心配することなく定時に到着。思えば初回の2000年の閉会式は「ミオンなかさと」の野外広場が会場だったが、途中から雷鳴轟く豪雨となり、テントに非難したまま小降りになるまで中断したことを思い出す。今年は会場入口におにぎりテントが設けられ、心のこもったおいしいおにぎりを頬張りながらの参加。会期中「車座おにぎり」のプロジェクトに出会えなかった私としては、ここにきて満足度高し。ついつい3個も頂く。こへび隊のアトラクションも揮っていて、終始和やかに、そして熱く熱く盛り上がったクロージング。皆で歌った「カントリーロード」がいつまでも耳に残る。

【2009年9月6日(日)】
新潟市江南区の木津地区に伝わる「桟俵神楽」の奉納舞を見る。稲わらやクマビエの穂を用いて獅子頭とし、ナスやカボチャで目鼻を模る同神楽はそのユーモラスな造形から知る人ぞ知る存在として名高いが、実際に見るのは今回が初めて。「水と土の芸術祭」と連動し、この日特別に作品の展示会場である旧木津小学校前の広場でも披露された。残暑の陽射しを浴びながら周りを囲んだ観客は、みな神妙な面持ちで神楽舞を見守る。芸術祭つながりで訪れた初めての方々も多く、神楽保存会のみなさんも気合が入る。舞の後には丁寧な解説とカメラマン向けにさまざまなサービスも。


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