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晴雨計・06
「追悼の集い」
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旗野秀人(新潟の水辺を考える会会員)
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早いものだ、阿賀の最後の舟大工といわれた安田町の遠藤武さんが亡くなられて5ヵ月にもなる。「5月の連休になったら追悼集会をやってよ」と1月の葬儀に駆けつけることができなかった全国の遠藤武ファンに私はハッパをかけられた。
ご存じ映画「阿賀に生きる」の主役のひとりであった遠藤さんだが、その職人に徹した生きざまにとりわけファンが多かった。前日の「津川狐の嫁入り行列」からの二日酔いの頭を抱えながら菩提寺の孝順寺と、阿賀野川右岸用水路のほとりにあるお墓をみんなでお参りをした。
佐藤真監督はこの日のために映画では使われなかった膨大なフィルムの中から遠藤さんの部分を特別に編集して駆けつけてくれた。今年も全国大会出場をめざしている明訓高校放送部諸君は未編集ながら「舟大工・遠藤武」と題して公開をしてくれた。いずれも懐かしく、追悼するには十分な内容のものだった。
川舟の研究では恐らくこの人の右に出るものはいないであろう赤羽正春先生からは専門家として、遠藤さんの人と技をきちんと評価してもらいたくて講演を依頼した。「日本海側の舟造りの技術は太平洋側よりもはるかにその水準は高く、特に阿賀野川の中でも遠藤さんの舟は優れていた。そして、その舟板を合わせる技のルーツはエジプト文化にあってシルクロードを経て日本海を渡り、今日の舟大工遠藤武さんにまで脈々と受け継がれてきたのではないか」と言うのである。なんともすごい、痛快な話だ。
映画で音楽を担当してくれたジャズギターの石山経麻朗さんもこの日のために遠藤さん追悼のとてもすてきな曲をつくって、ギター仲間の徳永武昭さんとともに駆けつけ演奏してくれた。
ところで、この日の主人公は草葉の陰からどんな思いでこの盛りだくさんのメニューを眺めていたのだろうか。きっと一杯のさかずきの酒でほっぺを真っ赤にしてはよく言ってた、例の「林檎病」になって照れているに違いない。遠藤さんの新たな旅立ちに献杯!
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