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▼2月の祝日、アスベスト館の元藤(火+華)子さんが最後の越後瞽女の小林ハルさんを北蒲・黒川村の養護盲老人ホーム「胎内やすらぎの家」へ訪ねられるということで、縁あって同行させていただくことになった。東京からは元藤さんの他に慶応義塾大学に昨年末開設された「土方巽アーカイヴ」の石井達朗さん、そして画家の木下晋さん(今回のコーディネーターも兼ねられていた)の三名。そこに新潟側から染織作家の銅谷春海さんご夫妻と私がそれぞれ車を出し、二台に分乗しての往き帰りはなかなかの珍道中であった。1900年1月生まれの小林ハルさんは99歳を迎えられたばかり。さすがに今では演奏活動こそしてないが、言葉の発声はしっかりと力強く、その一言一言に心打たれる思いがした。時間にしてわずか一時間ばかりのことであったが、私にとっては無限のひとときだった。帰り道、田の中に立つ巨大な塞の神を誰かが見かけ、車を降りると雪を踏みしめながら皆で近づいた。境界のない鼠色の空から雪が舞いはじめた。(小川)
▼「第4期にいがた映画塾」がGW明けより開講する。『アマチュア映画の甲子園』(小林三四郎談)とでもいう「PFFグランプリ」にここ数年新潟県からまったくなかった応募が、今年は14本も。これらはすべて「にいがた映画塾」を受講した者たちの監督作品である。これまで3度の映画塾で卒業生は130人だから作品が少ないと言うなかれ。映画は(アマチュアといえど)一人では作れない。しかも、応募されたのは全体の一部にしかすぎない。「映画塾」は今後も定例化され、新潟は映像文化圏となる。(矢部)
▼大阪発「雲遊天下」というミニコミが送られてきた。中身は関西系音楽家を主体にして、なかなか元気である。「ばらくて」も着実に歩んでいるし、当誌を入れて三冊並べて、どれかを選べと言われたらどうしょう? そういう時代だ。若月先生が当誌連載の「生きている文学」を「文学の原風景」(郷土出版社)という本にまとめられた。再読を。(生沢)
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