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新潟・文化批評誌 風だるま

第53号 2000年8月20日発行
連載新潟に住む心地・44
   「新潟」はどこにあったのか(3) 
大倉 宏
劇評●夜明けのパルマーダ 瀧澤直人
特集●「詩のボクシング」を観戦して
 
   詩を音にするのが自然であるために 経田佑介
   新潟の精神文化の発信源 清水マサ
   音楽と同様、心打つ言葉の世界 吉田珠実
   嗚呼あしたのジョウは何処に 寺原信夫
   “考えている途中”に示された
              言葉と態度
井上朗子
   詩人も変わる 館 路子
   “朗読鉄人”決戦を観戦して 五十嵐俊之
   スタッフ&見学者の感想文 大間知貴行
   3分は、長いようで短いようで、
            やはり長かった
正力幹子
   対戦を拝見しての感想 梅田千代
   面白かった! 市川明美
原稿募集●大地の芸術祭
 
連載●映画ノート・22
    テレビのない暮らし
佐藤 真
随筆●起承転転・9 
    あいすること
上田浩子
連載●新にいがた水紀行・12
    ビュー福島潟から福島潟を眺める
小船井秀一


特集 「詩のボクシング」を観戦して 

 県内初(新潟朗読ボクシング実行委員会主催)の「詩のボクシング」は六月三日、新潟市民芸術文化会館で行われ、“抒情の鉄人”こと鈴木良一氏が“前衛の鉄人”こと長澤忍氏を2ー1の判定で破り、朗読鉄人の栄誉に輝いた。
 抒情と前衛の戦いというよりも、両詩人の持てるファイトを全面に打ち出した今戦は、KOこそなかったものの会場を大いに湧かせ、言葉のパフォーマンスに新境地を拓いた。 アメリカで始まった同様の催しを参考に、詩人でビデオ作家の楠かつのり氏が国内で立ち上げた催しを、さらに参考にした今回の催し。
 主催者の予想を上回る来場者を迎えたことを始め、舞台芸術(というか、エンターテインメント)的にも、新潟の文化シーンに新たな一頁を刻んだともいえる今回の企画。次回以降の開催につながるのか否か、三人の審査員をはじめ、参加された方々から感想を寄せてもらった。

執筆者 : 経田佑介/清水マサ/吉田珠実/寺原信夫/井上朗子/館 路子/五十嵐俊之/大間知貴行/正力幹子/梅田千代/市川明美


        

▼「大地の芸術祭」に三度出向いた。会期が終了するまでには、少なくともあと二回は行くことになるだろう。それでも全作品を見ることができるかどうか定かではない。小誌では次号、これを特集するつもりである。願わくば、一人でも多くの方々から「大地の芸術祭」に参加してもらい、感じたままのご意見を寄せてもらいたいと切に思う。文化会館などの箱物建設に対する是非が論じられるようになって間もない新潟であるが、肝心なのはソフトに対する是非であろう。「大地の芸術祭」はトリエンナーレということで、今後三年おきに(少なくとも三度)開催される催しである。紹介や報告にとどまるメディアしかない中で、「風だるま」の存在は小さくとも大きい。「大地の芸術祭」成否のカギは、ある意味、参加性によるところが大きい。批評こそが小誌ならではの関わり(参加)。感動を込めて。 (小川)
 


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