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新・にいがた水紀行・1
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佐潟を歩いて一周してみた(1)
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小船井秀一
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三月二十八日は、よく晴れた暖かい日だった。少し風があったが、それでもうららかな日差しは、これから佐潟を回ろうとする僕たちにとって、なんとも気持ちの良いものだった。 久々の水辺歩きだ。 考えてみれば、やたら長かった入院生活だった。うんざりするほど病院にいる羽目になってしまった。都合三回手術した。結局トータルでちょうど九ヵ月入院していたことになる。ドクターの腕前は確かだったし、看護婦さん達はみんなきれいで親切だった。しかしさすがに飽きてしまった。 だから今、シャバが楽しくてしょうがない。好きなときに遊びに出られる。酒もいっぱい飲める。まだ右肩はリハビリ中であんまりよく動かせないが、それでもやっぱりシャバはいいのだ。 というわけで、読者の皆さま、お久しぶりでございます。今回から再び、「新・にいがた水紀行」で皆さまにお目にかかることとなりました。例によって例のごとく、ふざけた文章で皆さまのお目を汚すことと思いますが、どうか寛大な心で見守ってやってください。
さて、場面を佐潟に戻して。
北の方に目を転じると、白鳥観察で有名な赤塚中学校と、佐潟荘(病院)の白い建物が見える。「あれはよくないですね」と大倉さん。「あれが見えるために、せっかくの水辺の風景がぶち壊しになってしまっている」。昭和三十年代あたりに建てられた校舎のほとんどは、どれも同じような規格で建てられていて、あの手の構造ばかりになっているんだそうで、どうもこうもない。生徒や職員のせいというわけではないし、佐潟観察に積極的に取り組んでいる学校だけに、何だか気の毒というか、複雑な気分だ。ちなみに、最近では、「学校にも個性を!」ということだろうか、木造校舎や、独創的な構造の校舎も増えてきているそうだ。
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